中年週末ハンターの工作教室

狩猟に役立つ道具の自作事例と体験談など

スマートフォンホルダ(iPhoneSE用型紙公開)

狩猟におけるスマホの保持  現代人でスマホを持たない人はほぼいないと思います。狩猟でも、地図を見たり、時間を見たり、写真を撮ったり、もちろん、電波が届けば重要な連絡手段になります。しかし、高価で繊細なデバイスですので、「どう持ち歩くか」には気を使います。  人によってはバックパックに入れて滅多に取り出さない人もいるかと思いますが、私は割と狩猟中にスマホを見ることが多いので、サッと取り出せる場所に…

molleアイテムを肩ベルトに取り付ける変換パーツ

 molleシステムのアイテムが増えてきました。最初はタクティカルベルトに弾刺しや小物ポーチ、そのうちポーチも増え、フクロナガサ用シースやレンジファインダーホルダなど、カイデックスでの自作アイテムもmolleに装着できるようにしてきました。さらに猟友会ベストのなんちゃってmolleシステム化、自作チェストリグとベースの方も充実させてきました。  さて、ケースバイケースで装備変更できるmolleグ…

Benelli Nova Speed 実射前レビュー

 Nova Speedついに手に入れました。最初にネットで見つけた時から2年、実に長かった。この辺のくだりは長くなるので、また別の機会に書いてみたいと思います。今回は、まだ日本では所持者が少ないと思われることから、銃のレビューをしてみます。  レビューと言ってもただの定点観測では語れることも少ないですので、ここはみんな知ってるRemington M870と比較していこうと思います。ちなみにWik…

スポーツウォッチ

 狩猟をする時、時計は欠かせません。日の出は過ぎたか、日の入りまで何分あるか、そろそろ休憩か、昼食にするか、など時間を把握することは結構重要ですね。どうせ腕時計をするなら、位置情報とか、歩いた軌跡とか記録できたほうがいい。そこで、スポーツウォッチ、GPSウォッチ、スマートウォッチ等を使っている方も多いと思います。  私は仕事に行くときは腕時計をしていません。職場にはガラスよりも硬いセラミックの粉…

自作チェストリグ

 チェストリグ。軍隊で使われているシステムですが、ハンターの中にも愛用者がおられるようです。両者の共通点として、装備が多いこと、行動しながらさまざまな道具を取り出したりしまったりする必要があること、動きやすい必要があること、バックパックや車両の運転のために背中は開けておきたいことなどでしょうか。  私はmolleシステムのタクティカルベルトを使用していますが、ベルトだとバックパックと腰の取り合い…

レンジファインダーホルダ

 カイデックスによる狩猟アイテムの自作。フクロナガサシースに続いてレンジファインダーのホルダを作ってみます。  このレンジファインダー、車から離れた現場では単眼鏡としても使用しています。遠くに見えた動くものや動かないものを確認する時とか。流石に銃口向けてスコープで覗くわけにも行かないですしね。  これまではベストのポケットに入れたりポーチに入れたりしていましたが、いちいちボタンやファスナーを開閉…

フクロナガサ用カイデックスシース製作

フクロナガサと皮のシース  GW実家に帰ったおり、遂に欲しかったフクロナガサを購入しました。  このフクロナガサ、木製の鞘が付いてきますが、流石に猟場向きではありません。紐で腰に下げるといかにも古風なマタギっぽいいで立ちにはなるかもしれませんが、モダンなハンターには不釣り合いでしょう。  そんなわけで、まずはレザークラフトをやっている狩猟仲間に皮の鞘を作ってもらいました。  これはこれでよかった…

狩猟用のガンケース

ハードケースの弊害  当たり前ですが、猟に出るとき、銃を車の中に入れます。もちろん裸銃はNGですが、車の中で銃がガチャガチャ動くと携帯用のガンカバーだけでは心もとないので、クッションの入ったケースに入れて運んでいます。昨年までは射撃場に行く時と同様に銃を購入した時についてきたハードケースを使っていました。  このハードケース、スライド銃が分解せずに入る上、スコープ付きの替え銃身まで収納できて良い…

神秘のランチはじめました

 これまでは登山用のバーサライトパック40を狩猟に使っていたのですが、倒木に引っ掛けて破いてしまい、修理したあたりから「やはり狩猟用に丈夫なバックパックが欲しい」と考えていました。過去に一度安物を買って失敗しており、どうせ買うなら長時間背負っていても疲れにくい、フレームのしっかりしたものにしようと。 それでいて普段はコンパクトに、いざという時は肉をたくさん背負えるように・・・などと考えるとOVE…

ダブルの…トップリッドだと?

トップリッド破損  春のクマ駆除に同行し、その帰り道、倒木の下をくぐったところで頭の後ろでいやーんな音が… ビリビリビリ …やっちまった  長年愛用していたZERO POINTバーサライトパックのトップリッドが木に引っかかって、裂けたー!  そもそもこのモデルは軽量化を目的としているので擦り耐性はそんなに強くないんだよね。裂けた姿はあまりに無残なので写真も撮ってなかったのですが、mont-bel…

自作ガンベアラー

 きっかけはブログ『山のクジラを獲りたくて』で紹介されていたガンベアラーです。便利そうだったので真似して作ってみました。  材料は手頃なダンプポーチといつものナイロンベルト。腰からぶら下げて銃床を入れるダンプポーチと、肩の高さで銃身を固定するベルトで構成されます。 2点セット MOLLE対応 ダンプポーチ 高密度600Dナイロン 迷彩巾着袋付 (タイフォーン) JETEDC(ジェットイデイシイ)…

猟期を振り返って

  4期目の猟期が終わりました。自分で撃った猟果としてはこれまでで最も少ない結果でした。雪が豊富だったので毎週のようにグループでの大物猟に出かけ、カモ撃ちにあまり行かなかったからかもしれません。一方で、イノシシの捜索、発見から射撃、腹割り、車に乗せての回収までを単独でできたことは大きな経験になりました。尤も、雨が降って日も暮れてきたので、最後は先輩の納屋で解体させてもらい、だいぶ手も貸していただ…

猟友会ベストが完成

猟友会ベストを使う理由  大日本猟友会から支給されるベスト、視認性は申し分ないのですが、使いにくい部分がいくつかあります。その一つが「装備の取り付け性が良くない」こと。猟友会ベストではなく市販の狩猟ベストを使っている人も多いですが、その大きな理由の一つと考えられます。 トップシューター モジュラーハンティング ベスト  例えばこちらのベストは全面がmolleシステムになっているので、自分のスタイ…

リュックの腰ベルトにmolleシステムを

 猟期に入ったので土日はほぼ出猟しています。そんなわけでいろいろ装備の改良をしているのですがなかなか紹介する暇がありません。この土日は大雪で引きこもり決め込んでいるので、年賀状を作って、前からやろうと思っていたリュックの改良をして見ました。 方針変更  これまでMolleシステムがついたタクティカルベルトを使っていたのですが、大物猟でリュックを背負うとリュックの腰ベルトと干渉してしまいます。そこ…

さっそく装備の見直しを

初出猟  解禁日が月曜日だったので初出猟がだいぶ遅くなりましたが、土日にがっつり楽しんできました。さて、やはり実猟に使用してみないと用意した装備が完全にうまく機能するかどうかはわかりませんね。というわけで、2回の出猟後に改善を試みました。 ファーストライン before & after  まずはこちらのタクティカルベルト。左右にシェルホルダーを付けていましたが、左側からは弾を取り出しにくいことが…

ひとのことはひとのこと

 ブログやSNSで猟果報告の投稿をよく目にするようになった。北海道に続いて本州が猟期に入り、Twitterにシカの死体が転がらない日はないと言っても過言ではない。(4重否定)  こうした猟果報告を聞いくと、正直「羨ましい」という感情が生まれることは否めない。場合によっては妬ましいと思うこともあるかもしれない。猟欲があればこそで、人間なのだから仕方がないとも思う。  しかし冷静に考えてみると、その…

下見してきました

最悪のカレンダー  なんで解禁日が月曜日なんだ!と文句を言っても仕方がないのですが、7年に1回、いや28年に4回来るサラリーマン泣かせの最悪のカレンダーですね。これまで解禁日は休みを取ったり、休みだったりしたんですが、月曜日は定例の打ち合わせがあったりして休みにくい。4年目にして解禁日に出猟しない初めての年になりました。  仕方がないので解禁日直前の日曜日、鉄砲持たずに猟場(主にカモ)の下見に行…

きさま!見ているなッ!

視覚の増強  かつてサバイバルゲームをしていたこともありますが、野戦においては相手を先に発見することが何より重要だったりします。狩猟においても、相手に気づかれる前に獲物を発見することが重要なのはいうまでもありません。しかし、野生動物に比べて人間の五感は決して優れているとは言えません。特に嗅覚と聴覚は獣のそれに明らかに劣りますし、明るい場所での視覚は鳥類に遠く及ばないでしょう。  嗅覚を補う道具な…

カモキャッチャーホルダ

大したことはしていないのですが、猟期に向けてちょっとずつ準備を進めています。 カモキャッチャー収納  私のカモキャッチャーはペットボトルサイズに収まるので、持ち運ぶにはペットボトルホルダーが最適です。100均でなるべくガワがデカくてショルダーベルトのついたものを買ってきました。  ベルトを切って、サイドリリースバックルをつけます。バックルの使い方は自分なりのルールを決めておくといいです。私の場合…

あるクリスマスイブの日 2020年度 出猟記録1

 令和2年12月24日。クリスマスに休暇を取った私はジムニーで山道に入った。数日前に降った雪は幹線道路からは消えていたが、冬期は猟師しか入らない山道にはまだ多く残っており、ジムニーでなんとか侵入できる具合であった。  山道を進んでいくと幾度か倒木によって道を阻まれた。牽引ロープとジムニーを使って倒木を道路傍にどかせながら、車を山中に進める。目指すのは先輩たちが「渡り」と呼ぶイノシシの通り道だ。 …