中年週末ハンターの工作教室

狩猟に役立つ道具の自作事例と体験談など

猟友会ベストが完成

猟友会ベストを使う理由

 大日本猟友会から支給されるベスト、視認性は申し分ないのですが、使いにくい部分がいくつかあります。その一つが「装備の取り付け性が良くない」こと。猟友会ベストではなく市販の狩猟ベストを使っている人も多いですが、その大きな理由の一つと考えられます。



トップシューター モジュラーハンティング ベスト

 例えばこちらのベストは全面がmolleシステムになっているので、自分のスタイルに合わせていろいろとカスタマイズができます。しかし、「猟友会のキャップとベストを使用していないとハンター保険が降りないか減額される場合がある」と言う話があるのと(リソース探しましたがちょっと見つかりませんでした)、「せっかく支給されているものを有効に使おうじゃあないか」と言う貧乏人根性から、この猟友会ベストをもっと使いやすくするために改良を加えてみました。



 こちらが完成したベストになります。脇の部分は体型に合わせて縫って絞ってあります。詳しくは前のブログをご覧ください。



 このとき「タクティカルベルトに装備を集約している」と書きましたが、いろいろ試していくうちに、「やはりタクティカルベルトとリュックは相性が悪い」と言う結論に達しました。そこで、「タクティカルベルトは車への乗り降りが頻繁なカモ猟用、大物猟はリュックに装備を取り付ける」という方針に変更しました。



 さてそうなると、カモ猟と大物猟で共通する装備はベルトやリュックとは別に身に着けなくてはいけません。そこで猟友会ベストをフル活用することにします。


なんちゃってmolleシステム

 上記のモジュラーベストについているmolleシステムを真似て、猟友会ベストに1インチベルトを縫い付けます。使ったのはいつものやつ。



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 色は「濃いオレンジ」と「ゴールデンイエロー」を使ったのですが、ベースの色とはやはりちょっと違います。縦のオレンジはイエローが到着する前につけたのですが、意外に違和感がありません(本当か?)


 通常のmolleは幅が1.5インチ(38mm)ピッチですが、これだとモーラナイフの鞘がキツキツで着け外しが大変です。よってピッチは2インチ(50mm)にしました。実際にはベルトの長さは250mmで両端は45mmピッチにしています。1段目と2段目の間にちょうど黄色とオレンジの境目があります。3段目のオレンジベルトは下段ポケットの蓋にかかりますが、そのまま上から縫い付けています。開閉に問題はありません、と言っても下段ポケットの位置にはタクティカルベルトかリュックの腰ベルトがくるのでどっちにしろこの下段ポケットは使いません。


 この部分は端なので45mmピッチで縫い幅が2.5mm、開口幅は計算上42.5mmになりますが、モーラナイフにはちょうどいいサイズです。クリップを2段目まで通すとガッチリ固定される反面、着け外しがしにくくなるので、時と場合に応じて使い分けます。


左肩から胸の部分

 エンブレム左下のループにはこのように無線機のアンテナを通します。ちなみにこのアンテナは標準ではなく、後付けのロングアンテナです。少しでも感度を上げたいので長いものを使っています。効果の程は分かりません。


 両肩には肩掛けベルト類のずり落ち防止のため。こちらのパーツを噛ませています。これは、部屋でベストを吊るす時にも重宝しています。


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 エンブレムの上にある灰色のループは無線機のマイクを指す部分です。


胸についた縦ベルト

 胸の部分には縦のmolleシステムのような感じでベルトを縫い付けています。

 このように、縦のベルトがついたポーチなどをmolleクリップを使って簡単に取り付けることができます。


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背面

 背面にはなんちゃってmolleを4個分と、縦にベルトを2本縫い付けています。なんちゃってmolleにはダンプポーチをつけます。



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 ダンプポーチにはいろいろな種類がありますが、大きめで嵩張らないやつをお尻のところにつけるのが気に入ってます。外した銃袋とか、ペットボトル飲料とか、空薬莢とかをノールックで放り込みます。空の状態であればそのまま運転しても違和感がありません。激しい行動をした後は、車に戻ったら中身を取り出して一度中の袋をひっくり返して土砂や雪を出す必要があります。


タクティカルベルトとドッキング

 2本の縦ベルトはタクティカルベルトを取り付けるために使用します。

 このようにベルトアジャスターを使ってタクティカルベルトを固定します。。


 前側はこのようなパーツを作っておいて、


なんちゃってmolleの1段目に結びつけます。



 ドッキング完了。別にドッキングしなくてもいいのですが、こうしておくとタクティカルベルトのバックルを外した時に装備が落下するのを防げます。もともとサスペンダーがついていたのですが、緩いとずれ落ちるし、きついと肩に負荷がかかり、調整が面倒くさいので外しました。


 タクティカルベルトを外すとこんな感じです。左側のポーチにはチョーク、カッターナイフ、マスクが入っています。右側にはシェルホルダが2個ついています。
 反対に大物猟と共通装備であるナイフ、無線機、ダンプポーチと、手袋、ウェットティッシュなどが入ったポーチはベストに移動しました。