中年週末ハンターの工作教室

狩猟に役立つ道具の自作事例と体験談など

ダブルの…トップリッドだと?

トップリッド破損

 春のクマ駆除に同行し、その帰り道、倒木の下をくぐったところで頭の後ろでいやーんな音が…


ビリビリビリ


…やっちまった


 長年愛用していたZERO POINTバーサライトパックのトップリッドが木に引っかかって、裂けたー!


 そもそもこのモデルは軽量化を目的としているので擦り耐性はそんなに強くないんだよね。裂けた姿はあまりに無残なので写真も撮ってなかったのですが、mont-bellでちゃんと修理してもらったのがこちら。

 実用的には問題ないのでこれからも使うつもりなのだが、またやるよなあ…。なにかしらトップリッドを保護する方法はないものか。


トップリッドを交換する

 怪我の功名ではないが、修理に出すときにわかった事、それは「トップリッドは外せる。」当たり前なんですが、今までは外し方がわからなかったんです。x

 このようにプラスチックのアジャスターを通ったベルトが折り返して縫われており、引っ張っても抜けません。

 こうしてベルトを折り返して反対側から丁寧にアジャスターを通すと外すことができます。


 ということは、トップリッドを耐擦過性のあるものに付け替えれば、安心して倒木をくぐったり、藪の中を這ったりできるはず。


 当然、「バーサライトパック専用の耐擦過トップリッド」なんて売られているわけがない。かといって丈夫な生地を買ってイチから作るのも時間がかかるし、綺麗にできる気がしない。となれば使えそうな既製品を買って来て改造するのがベスト。ああ、いつもやってる方法だね。


何を入れるか

 どうせならこれまでの不満をいくつか解消できるような改造を施そう。その一つが解体セット。以前のブログで書いたように、これまでは100均の透明トートにゴム手袋、ビニール袋、ウェットティッシュ、レジャーシートなどの解体セットを入れ、リュックの中に入れていました。


 肉でリュックがパンパンになるときは、このトートバッグをリュックの外側にくくりつけられるようになっているのですが、昨猟期このギミックは出番なし。ギミックを活用するくらい肉が獲れた時に限って、背中がガラ空きの(勢子がフル装備で山の中歩いているというのに撃ち方でリュックを背負ってこない)仲間がいたので、肉を満載したリュック型のスタッフバッグはその人に担いでもらったのです。


 それはともかく、バーサライトパックは荷室の下側へのアクセスが良くないので、ちょっとビニール袋が必要な時とか、いちいち出すのが面倒なシーンが幾度かありました。そこで、解体セットを丈夫なバッグに入れ、トップリッドの代わりにしようと考えたのです。


形はどうするか

 解体セットとして使うなら口が大きく開くのが良い。かといって直方体だとトップリッドとしての「座り」が悪い。


 結局、形は半月型の開口を持つウエストバッグが良さそう、と思っていろいろ探してみました。大きさと価格(高いと改造するのに気がひけるので)で色々探した結果、こちらのワークマンに到達しました。



 上記リンクを探していて見つけたんですが、これもいいかもしれません。上記のワークマンより底のマチが広く容量がある一方、オリジナルのトップリッドに物を入れすぎると後側に飛び出してしまいそうです。本来の目的にも使えそうなので、買ってみて、入れるものによって、つまりシーンによって使い分けようと考えています。ベルトがあらかじめついているのでバックルの取り付け作業が楽そうです。


改造開始

 ウエストバッグをトップ部分に取り付けるために、バックルを取り付けます。このように取り付けたい部分に印をつけたらその周辺の糸を切って穴を開けます。


バックルに通したベルトを内側に通して仮縫い。

 ベルトの余分なところを切り、ライターで炙って封止したらミシンで縫います。



 上の3箇所は手抜きして外から縫い付けましたが、上記の方法の方が綺麗に仕上がりますね。小汚い縫い目も隠せるし。

 ちょっと位置がずれていますね。また後で直そうと思います。

取り付け

 さて、上下のバックルを使ってトップリッドの代わりにこのウエストバッグを…と考えていたのですが、バーサライトパックはやはりオリジナルのトップリッドがないと雨水が侵入しそうなので、トップリッドは通常通り取り付け、その上にウエストバッグを重ねることにしました。

 こんな感じでベルトをトップリッドのアジャスターに通した後、さらに別に用意したバックルに通します。物によっては折り返し部分が通らないバックルもあるので注意が必要です。ちょっと高いですがmont-bellのサイドリリースバックル20mm(SRGM)だと通すことができます。ちなみに私のバーサライトパックのオリジナルバックルに適合する別売りバックルはありませんでした。

 ウエストバッグを止めるとこんな感じ。フロントは1本のベルトに2つのバックルがつきます。



 以前の100均トートと比較すると容量が減ったので、使用頻度の高いものだけをこちらのバッグに入れ、大きめのビニール袋やレジャーシート、スプレーや看板なんかはリュックの中に入れることにします。
 リュックを背負っていくのは肉を取る時だけ、つまり猟期中になるので(春熊とか例外はあるけど)こいつの使い勝手はしばらくお預けです。その前に普通に登山とかに使うかもしれません。