中年週末ハンターの工作教室

狩猟に役立つ道具の自作事例と体験談など

猟期を振り返って

  4期目の猟期が終わりました。自分で撃った猟果としてはこれまでで最も少ない結果でした。雪が豊富だったので毎週のようにグループでの大物猟に出かけ、カモ撃ちにあまり行かなかったからかもしれません。一方で、イノシシの捜索、発見から射撃、腹割り、車に乗せての回収までを単独でできたことは大きな経験になりました。尤も、雨が降って日も暮れてきたので、最後は先輩の納屋で解体させてもらい、だいぶ手も貸していただきました。私は特に単独猟にはこだわりませんが、単独で一連の狩猟プロセスを完遂できるようにはなりたいと思っています。今回、最後に仲間の手を借りたのは歩留まりを上げるため。せっかく獲ったならなるべく無駄なくいただきたいからね。


 さて、猟期中にも都度改良を重ねていった道具たちを振り返ってみようと思います。


猟友会ベスト


 今期1番の自信作です。無線機、ナイフ、初期処置用のゴム手袋、ダンプポーチなどが常に身に着いているのは非常に便利でした。レンジファインダーは当初用意した100均ポーチがイマイチだったので、結局ベストの左胸ポケットに収まりました。落下防止のスパイラルコード付きです。あとは割と頻繁に取り出すスマホの収納をどうするかが課題です。ベスト自体がそれなりに重くかさばるようになるので、運搬や脱いだ時など、置いたり掛けたりするのにひと工夫が必要です。


リュック


 大物猟に必要なものだけを入れるようにしました。防寒具と解体セット、引き出し用の紐や雨具、無線機の予備バッテリーなど。万が一のために1dayコンタクトレンズも入れてあったのですが、レンジファインダーを接眼した時にハードレンズを落として無くしてしまい、入れておいてよかったと思いました。以後狩猟には使い捨てコンタクトを使うようにしています。また、単独量で両手が凍傷になりかけた時、入れておいたスキー用手袋に助けられました。この辺りは荷物は減らしたいのに使用頻度は少ないけど削れない一線かなと持っています。


 腰ベルトにはmolleパネルを取り付け、右に装弾、左にノコギリなどのちょっとした道具。どうしても腰ベルトに固定したmolleパネルが前にずれてくるのが最後まで悩みの種でした。縫ってしまえば楽なんですが、失敗が怖くてできません。猟期が終わってから、こちらのクリップを入手したので、これでちょっと様子を見てみます。


ウェーロック クリップイット(WeLoc CLIP-it) PA150mm 2個セット(黄青)


自作ガンベアラー

 今期もう一つの自信作。中型ダンプポーチを腰からやや下に吊り下げ、リュックの肩ベルトに銃身保持用のベルトを追加しただけなんですが、銃が見える状態で保持し、両手が使える、というのはかなり快適です。長くなりそうなのでこちらは別の記事で紹介します。



タクティカルベルト

 カモ撃ちにあまり行かなかったので、出番は少なめでした。カモ専用装備になったのでこちらも整理されて今のところ特に不満なし。


ストック関係


 ベアトゥースのストックカバーは慣れるまで着け外しに苦労しますが、なかなか良いです。銃床に実弾を数発保持できるというのが地味に便利でした。山の中を歩いていても実包が落ちるなどの不安は皆無。脱包した実弾がポーチなどを開けることなく収納できるので、近くの溜池でカモを狙う時など、数発の実弾をここに入れ、鉄砲だけ持って車を降りることができます。ただ、ドットサイト付きのハーフライフル銃身と鳥用のリブ銃身は頰付け高さが異なるので、銃身を交換する度に中のパッドを出し入れしなければならないのが少し面倒です。
 リコイルパッドは射撃場で効果は確認したので、あとは実猟で不具合があるかどうか。表面が滑りにくいため、ガンベアラーへの挿入をスムーズにする目的でテープを貼ってましたが、日に日に剥げていきました。最終的には全部取っちゃいましたが、特に問題はなかったです。