中年週末ハンターの工作教室

狩猟に役立つ道具の自作事例と体験談など

狩猟用のガンケース

ハードケースの弊害

 当たり前ですが、猟に出るとき、銃を車の中に入れます。もちろん裸銃はNGですが、車の中で銃がガチャガチャ動くと携帯用のガンカバーだけでは心もとないので、クッションの入ったケースに入れて運んでいます。昨年までは射撃場に行く時と同様に銃を購入した時についてきたハードケースを使っていました。
 このハードケース、スライド銃が分解せずに入る上、スコープ付きの替え銃身まで収納できて良いのですが、何せでかい。射撃に行くときはよく車出してくれる仲間に「ごめんね、デカくて」と申し訳なかったほど。しかもそのままだとジムニーの荷室に収まりが悪いので押し入れ用の棚を設置して斜め置きして運用してたくらいです。
 さて、昨年度から猿の駆除が始まり、人様の車に乗せてもらうことや、仲間を助手席に乗せる(当然仲間の銃やその他の荷物も積む)ことが多くなってきたため、荷室を堂々と占拠していらっしゃるこのガンケース殿をどげんかせんといかん、と思ったのです。


ソフトケースという選択

 実はソフトケースそのものは以前に購入していました。



ガンケース 狩猟銃 600Dオックスフォード製 ライフルケース ショットガンケース サバゲー 銃バック パスワード ロック付き 収納袋 軽量 持ちやすい(長さ128cm x 最大幅25cm x 厚さ3cm,210500グリーン)

 これも26インチ銃身のM870がそのまま入るので使いやすいのですが、結局長いのでいまいち出番がなかった。ガツガツにカモ猟をしていたときは、銃身が熱いままケースにしまって次のポイントへ…なんてこともあったため、先のハードケースの銃身が当たる部分に百均のシリコーン製鍋敷きを設置して熱対策してましたから、ソフトケースではどうにも都合が悪かった。
 ところが駆除で出動するとき、このソフトケースに入れた銃をジムニーの運転席と助手席の間に銃身を挟むようにして据えるとなんとも収まりがいいことに気がつきました。(結構みんなやってると思いますが)


 というわけで買ってからしばらくして、ようやくこのソフトケースが陽の目を見たわけですが、今度は新たな問題が発覚。


光学サイト付きのカンチレバー銃身仕様にすると入らない


 まさしく”散弾銃”用の細長いタイプなので、スコープ付きだと幅が足りない。とはいえ、もはや私のジムニーにハードケースが鎮座する場所などないので、新たにソフトケースを買い足しました。


スコープ対応ソフトケース


Tourbonガンの狩猟用 迷彩戦術ライフル スナイパー ケース ガン収納バッグ

 こちらです。商品レビューを睨めっこして、26インチリブ銃身と、24インチハーフライフル銃身+光学サイトのどちらを組んだ状態でも収納できる商品を探しました。
 確かに大きさは期待通り。しかし、商品レビューの通りクッションが薄い、いや、薄すぎるッ!


 ペラッペラよ


 尤も、コスパに優れた既製品を自分の使いやすいように改良するのが私流。幸い以前にワークマンのウェストポーチをトップリッドに改造したことがあるので、一度縫い目を解いてあれこれ改造してから縫い戻すのは経験済み。クッションが薄いのなら厚くすればいいのだ。


素材

 そうなるとまずは素材探しです。Amazonでそれらしき素材を探したけど、うーん、高い・・・。で、得意の(?)百円ショップへ。セリアで見つけたのがこちらのジョイントマット。2枚で110円。厚さ10mm。衝撃吸収性は申し分ないな。


 試しに買ってみたら使えそうなので、追加で買おうと思ってダイソーに行くと、9枚440円のセットがあった。(若干作りが違うのでセリアのものとダイソーのものはつながりません) うん、お得・・・なのか?結局9枚あれば足りて、セリアで4セット440円で買っても作れたんだよな。


クッションの成形


 まずはソフトケースに合わせてマットを切っていきます。ケースを当てて、マジックで印をつけてカッターで切ります。つなぎ目はガムテープで補強。これをしないと後でバラバラになって収拾つかなくなるので。
 写真はレシーバー〜銃床部分に当たるマット。長さ2.5枚、幅2枚分(0.5+1+0.5)。この先の銃身部分に長さ2枚、幅1枚分のマットがつながります。
 ソフトケースの折り目の部分がマットの真ん中に来るようにします。折り目につなぎ目がくると、置いた時に下からの衝撃に対してノーガードになりそうなので。


ソフトケースに挿入

 ソフトケースのお尻の部分がマットの入り口になりますので、この部分の縫製を解きます。


 そこからマットをぐいぐいと押し込みます。下に見える白いスポンジは元々入っていたぺらぺらクッション。滑りが悪いのでとっちゃいました。
 マットを2つ折りにして中に入れ、入ったら中で開いて奥に押し込みます。中に手を入れ、ウニウニとまさぐってマットの形を整えながら入れていきます。


 マットが全部入って形が整ったら、入り口をミシンで縫い直して完成。
 折れてるところはジョイントマットのジョイント部分。たまたまこの位置になりましたが、特に不都合はありません。これで大事な銃を安全かつ完全に隠して運搬することができますね。