中年週末ハンターの工作教室

狩猟に役立つ道具の自作事例と体験談など

カモキャッチャー改良

 先日投稿したカモキャッチャーの飛びがあまり良くなかったので改良しました。飛距離の他に、実際使ってみて水の抵抗があまりに大きいことが気になっていたので、その辺もついでに改良を試みます。


木球タイプ

改良前。


改良後・・・ってスポンジ取り払っただけじゃあねーかッ⁉︎
 その通りです。もともと木球で必要な重量と浮力は確保できているので、スポンジはただ空気抵抗を増やして飛距離を縮めるお邪魔虫だったんですね。
 そうすると、今度は収納が問題になります。


 こうなりました。釣り糸につける前に外す。シンプルですが最も確実な方法です。釣り糸とはスナップサルカンで付いているので、手先が器用(な状態)ならそれほど苦ではないです。極寒でカモ撃ちもしないと思われるので、問題はないかと。ちょっと面倒くさいのは飛距離には変えられないので仕方がありません。



錘/浮き別体タイプ

これが

こうなりました。

収納時はこんな感じ。


 こちらは飛距離よりも回収時の水の抵抗を軽減する目的です。作り方は、2個のペットボトルの飲み口近くを適当な大きさに切断し、スポンジを両側から挟み込むだけです。飲み口が長いままだとハゲ掛け針が開ききらないので、現物合わせでハンダゴテで切断しました。抜け止めの蓋もペットボトルの底から作りますが、最小にしてあります。スポンジの材料は前回同様100均のプールスティックです。これで水面牽引時の抵抗が軽減されるはずです。


 流体力学の専門家ではないのであくまで経験上の勘でしかないですが、空気抵抗に関しては形状はあまり関係なく、進行方向に垂直な断面の面積で決まると思います。その意味では改良前とあまり変化していません。
 一方水の抵抗に関しては、形状や表面の形状や表面の状態が大きく影響すると思われます。空気と比べると水は重さと粘性がはるかに高いでしょうから。そういうわけで表面はスポンジよりもペットボトルの方が、形状は円柱よりも球に近い方が水の抵抗が低くなると考えました。


 持ち運びはこのように別のボトルに入れますが、これがちょっと問題でした。入れるときはスポンジ部分を、出すときはハゲ掛け針を持たないといけません。間違えるとハゲ掛け針がボトルの反対側で広がって厄介なことになります。猟場でやらかすと面倒なので、テストしておいて良かったです。ここは後で改良します。



いざ、実投

別体型

ぽちゃーん(左右のテトラの真ん中あたりの白い飛沫)


木球型・・・は着水の撮影に失敗しました。


 今回は波が高くてあまりきちんとテストできませんでしたが、投げ釣り仕掛けとの相対値では前より飛んでいたように思えます。釣り場も違うし、釣りで力糸を失って本気で投げられなかったのですが。
 少なくとも牽引時の水の抵抗はだいぶ軽減していました。今期はこの二つのカモキャッチャーを持って行こうと思います。狩猟解禁日が待ち遠しいですね。